家が狭い

家が狭い。

とにかく狭い。

 

わたしが一人暮らししてた家に、今や旦那さんとなった当時恋人が来てくれた1LDK。

 

自慢じゃないけど、わたしは生粋の物もらいぃである。(人によく物をもらう人のことを勝手にこう呼んでる。ちなみに、物渡しぃでもある。これは人に物をよくあげる人のこと。)

重ねて旦那さんも、生粋の物もらいぃ。

 

物もらいぃ×2 が暮らす1LDK。

とにもかくにも物が多い。

 

謎の置物、漫画、本、絵、服、花、夢、希望、、

 

それに、川に行けば「この楽しかった思い出を…」と石を拾って帰るし、なんかの展示に行けば「このフライヤーかわいい、部屋に貼ろ」って自ら持って帰る。

 

うちで増えてく物は、止まることを知らない。

 

 

話は変わるようで変わらんのやけど、先日お兄が結婚祝いでルンバを買ってくれた。

(いっちゃんええやつ。まじかよ!)

 

あんなにも小さかった大介が、オザ(友だち)と「アチャッターアチャッター!」って遊んでただけのあの大介が、妹の結婚祝いにルンバ(最新版)をプレゼントするなんて!感動。

 

そんなルンバに国分太一と名付け、これから末永く可愛がろうと決めた矢先、国分太一は物もらいぃ×2 の家主の元へ来てしまったばっかりに、物にぶつかりまくりながら少ない地面を這いずり回ることとなった。

 

ガタッ ウーーー ガタッ ウー ガタッ ガタッ ウーー

 

それからアイツはいつも、最終的に不完全燃焼みたいな顔してお家に帰っていく。

 

ごめんなぁ、太一。

 

そんな太一を見兼ねて、遂にSUUMOを見始めた。

できれば今住んでる街からは離れたくない、これより少しでも田舎も嫌やし、中心に寄ると駐車場遠くなるし…

 

ガタッ ウー ガタッ ガタッ ウーー ガタッ  ウーー

 

検索して良さそうな場所を見つけてはgoogleマップと睨めっこしたりしながら「ア〜、ここかぁ、微妙やな〜」とか、「この謎間取りなんやねん!」とか、なんやかんやとチャチャ入れとったらいつのまにか随分時間が経ってた。

 

そこでやっと気づいた。

 

わたし多分、この家めっちゃ好きや。

引っ越す気なんてないわ。

 

友だちが相談してくるけど、「まぁでも〜」とか「けどさぁ〜」とか言いながらこっちの提案には一切乗らんと、実は最初から答えが決まってるやつ。

あーだこーだ不満もあるし文句も言いたいけど、なんやかんやアイツが好きで、これからもずっと一緒にいたいと思ってるやつ!

 

どうやらわたしは1時間強、それをSUUMOとやってたみたい。

 

SUUMO、ありがとう。

わたしのくだらん話を聞いてくれて。

 

物は多いけど、好きな物いっぱいや。

友だちからもらった花をドライフラワーにしたやつ、友だちが描いた絵、引越し祝いで貰ったキリンの置物、お気に入りの服。もらったもんで溢れてる。

 

というか、林家の合言葉は

「狭いながらも楽しい我が家〜」やった。

家族みんなぎゅうぎゅうにくっついて、「狭いながらも楽しい我が家〜!」って言うねん。それでケラケラ笑ってた。

 

流石に、50半ばの両親、30前後の息子と娘の林家ではもうせえへんけど、次はわたしがわたしの家族にしていく番なんやなぁ。

 

好きな物で部屋いっぱいにして、ぎゅうぎゅうなって、ケラケラ笑っとこ。

 

家が狭い。

とにかく狭い。

狭いながらも楽しい我が家。

 

ガタッ ウー ガタッ ガタッ ウーー ガタッ  ウーー